任意花瓶02後見契約は、認知症などによって本人の判断能力が低下する前の段階から、あらかじめ後見契約を結んでおくものをいいます。実際に判断能力が低下して後見が開始されるまでのタイプによっていくつかの呼び名に分かれますが、「移行型」はそのなかのひとつとなります。
このタイプでは、任意後見契約と同時に、財産管理を委任する契約を結ぶのがポイントとなります。契約を結んだ時点では、まだ本人の判断能力はしっかりしているため、後見は開始されていませんが、同時に結んだ財産管理の委任契約によって、日常的な財産の管理を弁護士や司法書士などの専門家に依頼することができます。
例えば、判断能力そのものに問題はなくても、病気などで体調が思わしくないときに銀行や郵便局まで出向いて手続きをするのは負担になりますが、財産管理の委任契約を結んでいれば、こうした手続きなどを任せることができます。
また、この財産管理契約にもとづいて、将来的に任意後見人となるべき司法書士などの人物と、元気なときから日常的に接触する機会が多くなりますので、万が一認知症などによって判断能力が低下し、後見が開始された場合であっても、本人の意思がより通りやすくなり、スムーズに移行できるというメリットがあります。